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認され、1999年までにRCPを作成するため、次の勧告が出された。なお、このRCPは通信システムの有効率、残留誤り率、伝送遅延で定義されるものであり、これにより飛行段階・利用形態毎に、通信システムの運用要件を決定するものである。
また、RCP値により、選択肢となりうるシステムの評価を行う必要性が検討され、ICAO各パネルで検討中の各種の利用形態に対応したRCP値の設定を急ぐとともに関係パネル間の緊密な調整の必要性が認識された。
勧告2/2 通信性能要件(RCP)の制定
適切なICAO組織にて通信システムに要求される性能基準を早急に制定すること。
3.1.1.1.6.4.11 通信機器の同調周波数
VOR等将来使用しなくなる予定の周波数を、将来の通信に使用するため次の勧告をだすこととした。
勧告2/3 108−137MHzバンドの将来利用
ICAOは次の検討を行うこと。
a)航空無線航法バンドとして指定されている108−117、975MHzバンド(VOR、ILS、航法とデータ)に対し、監視アプリケーションを含める要求。
b)VHFバンドへデータリンクを導入するため航空移動(R)サービス(AM(R)S117.975−137MHz)へ割り当てられた周波数の増加要求。
c)AM(R)Sを112−117.975MHzへ導入する方法。
d)無線規則を調査し必要に応じ国家からITUへ行う提案内容。
e)FM放送の送信電波により発生する干渉信号の除去性能。
3.1.1.1.6.5 議事項目3(VDLモード1(及びモード2)に関するSARPs案の作成と検証)
WG−Cが進めてきたデータ専用VDLであるVDLモード1及びモード2のSARPs案及びその検証作業の進捗状況につきレビューした。
3.1.1.1.6.5.1 検証作業のレビュー
WG−Cの検証サブグループで進められてきたSARPs案検証作業については、モード1及びモード2共通のプロトコル部分については完了した。モード2の物理層として選定されたD8PSK(8値差動位相変調)については、我が国航空振興財団の開発評価の結果を提出し、先に提出されたFAAの測定結果を裏付けた。この結果は、モード2及びモード3で共通の変調方式採用、共用通信機の可能性を裏付けるものである。
結果として、モード2のハードウェアとプロトコルについての個別の検証作業はほぼ完了したとし、第10付属書にモード1及びモード2に関するSARPs案を含めるべき事を勧告した。また、モード2ハードウェア及びプロトコルを合わせた総合的な飛行実験による確認結果が96年8月ごろまでに得られるところから、この結果、今回勧告したSARPs案に何らかの修正が必要となった場合は、次回WG全体会合でレビューすることとなった。
勧告3/1 第10付属書へのVHFディジタルリンク(VDL)モード1とモード2の追加

 

 

 

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